読書の記録『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』

トップ > 読書 > 読書の記録『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』

読書の記録


フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

クリス・アンダーソン, , 2010-07-10, ***--

典型的なオンラインサイトには5パーセントルールがある。つまり、5パーセントの有料ユーザが残りの無料ユーザを支えているのだ。
クレイグスリスト=不動産や求人などのローカル情報を投稿する地域コミュニティサイト。現在50ヶ国570都市のサイトがある。
今のスーパーマーケットにある商品の四分の一にトウモロコシが入っている、とポーランは指摘する。
そこ(パブ)はコミュニティとおしゃべりのための場所を提供するが、それについては料金をとらない。潤滑油となるビールの代金をとるだけだ。
「音楽業界は成長しているが、レコード業界は成長していない」(エドガー・ブロンフマン)
ある製品が他のものより圧倒的にすぐれているときは、価格を決定する第一の要素は限界費用ではなく限界効用-消費者にとって価値のあること-になる。
今日の革新者とは、新たに潤沢になったものに着目して、それをどのように浪費すればいいかを考えつく人なのだ。
儒教では、他人の作品をまねることは敬意の表明であり、教育の基本になるという知的財産に対する考え方がある。
偽者のグッチのバッグは、それでもグッチだと主張し、巷にあふれている。これはマイナスとプラスの両方の効果を持つ。マイナス面は代替効果(偽者は本物の売上げに結びつくはずの需要を奪う)であり、プラス面は刺激効果(偽者があふれることによって、そのブランドを認知させる)だ。
「作者の究極の目的は読んでもらう事です。お金はそのあとです」
フリーは魔法の弾丸ではない。無料で差し出すだけでは金持ちにはなれない。フリーによって得た評判や注目を、どのように金銭に変えるかを創造的に考えなければならない。
従来は製品の95%を売るために、5%を無料で提供するのだが、フリーミアムは5%を売るために、95%を無料で提供する。