読書の記録『世のため、人のため、そしてもちろん自分のため』

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読書の記録


世のため、人のため、そしてもちろん自分のため

村上龍,藤木りえ, , 2004-04-27, ***--

電子メールはどこか切ない。もちろん正確に言えば電子メールが切ないのではなく、コミュニケーションがなくては生きていけないわたしたちが切ないのだ。
面白くかつわかりやすく教えるなんて考え方がなかったんでしょうね。この国には。 勉強というのは、まず苦労させて、その苦労を耐える度合いで子供を選別するという、コストのかからない貧乏なやり方しかできなかったんだなと思う。
結局自分が何者であるかというのは他者との関係で決まるのよね。 自己は絶対のものじゃなくて常に相対的なものでしかないのよ。
逃避こそ神話の起源に他ならない
この国には他にいろいろなものがあるんだけど、不思議なことに希望だけがない、という気がする。
でも孤独なときにどういうことができるかが、その人の価値じゃないかと思うの。ひとりの時間を充実して過ごせない人は結局ダメな人なんじゃないかしら。