読書の記録『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』

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読書の記録


人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

森博嗣, , 2013-04-05, *****

発想というのは、論理のジャンプのような行為であって、筋道のないところへ跳ぶ思考ともいえる。当然ながら、それは「非論理的」である。
「研究」とは:時間的には、考えている時間か、確かめている時間が最も長いけれど、しかし、なくてはならないのは、やはり思いつくこと。すべては、発想に起点がある。それは、時間にすれば、ほんの一瞬のことだ。
人生を楽しむためには、虚しさと親しみ、明日死ぬと思って毎日行動することだし、また、永遠に生きられると想像して未来を考えることである、と僕は思う。
ぼんやりと考え、適当にやったことでも、地道に続けていれば、全体としては「自分が望む」方向へ変化し、しかもそれらは蓄積して、自分が望む「世界」がだんだんと近づいてくるのである。
考えることは、息を止めるのと同じで、苦しいことだけれど、息を止めているからこそ発揮できる力がある。