読書の記録『自由をつくる 自在に生きる』

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読書の記録


自由をつくる 自在に生きる

森博嗣, , 2010-03-22, ***--

「人の目を気にする」人間の大半は、「自分の周囲の少数の人の目を気にしている」だけである。そして、「人の目を気にしない」というのは、自分一人だけの判断をしているのではなく、逆に、「もっと確かな目(あるときは、もっと大勢の目)」による評価を想定している、
住宅ローンは特に酷い。35年も支払い続ける。月々たったのこれだけ、という金額ばかりを誇張して見せる。綺麗で楽しい生活環境の夢を見せて、もの凄く高い金額の商品を売りつけている(金利が下がった現在でも、たとえば固定金利3%で返済期間35年の場合、3000万円を借りると、利子は1850万円位になる)。
自分が何をしたいのか、案外人間はそれを曖昧なままにして行動しているのだ。
歳をとるほど思い込みが激しくなるのは、間違いなく頭脳の劣化によるものだろう。一度決めたことを蒸し返して再考したくない。ようするに、「もう考えるのが面倒だ」と感じるようにだんだんなる。
結局、自由を束縛していたのは、「乗り越えられないと信じていた困難」「あると思い込んでいた限界」だった、という例が実に多い。
創作の「創」の文字には、既にあるものを傷つけ、壊す、という意味もある。
人から「ぶれている」「優柔不断だ」などと言われることなど(多くの場合、単なる想像でしかないし)気にする必要はない。むしろ、そういう他者の評価に左右され、目標に到達できないまま立往生することが、ぶれているし、優柔不断である。