1月18日(晴れ)

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古い読書の記憶

攻殻機動隊というSF作品の中に、脳をハックされて記憶を植え付けられた清掃員の男性が出てきます。彼の身辺のどこを探しても、独身男性の生活の痕跡しか無いのに、彼は遠く離れて暮らす(と思い込んでいる)妻と娘のために働き、そして知らず知らず黒幕組織の犯罪幇助をしてしまう、という設定です。自分も、昨年の末頃から何だかずっと夢の中にいるような心持ちで、この話を観て急に怖くなってしまいました。誰かに記憶を植え付けられたんじゃないか、ということではなくて、そもそも今まで何に依って生きてきたのか、自分というものを形作っていた枠が急に姿を消し、雲散霧消してしまったような心持ちです。世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(村上春樹)の「古い夢」を読む「僕」が、最後に決断をするシーンが、今、小さな希望の光のように何度も脳裏に浮かびます。

…ん、なんだか、まだ昨日の読書の毒が抜けきっていないような。確かに毒もありますが、色々読んで、色んな毒に耐性をつけておくからこそ、平生の安定が得られるような気がします。ワクチンみたいなものですね。という訳で、また午前中はエンジンがかからなかったので(長い言い訳をしてみました)、公園の向かいにある図書館へ。午後からは、A社の課題です。今日はかなり没頭できたような気がしますが、半日かかって、「こっちの道じゃない」ということが一つ分かった、という程度の成果です。下手に焦らず「成果」なんて言えちゃう辺り、大人になったなぁ…。としみじみ。

今日の、おやつと夕食は”ぜんざい”。なんだか長いこと煮込んだりして面倒な料理かと思ってましたが、缶詰を開けて温めるだけじゃないですか…。これは、はまりそうな予感。

自由は山巓の空気に似ている。どちらも弱いものには堪えることは出来ない。
侏儒の言葉 - 芥川龍之介

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