12月24日(曇り)

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再開

ちょうど9年前の12月25日、ウェブ上に日記を書き始めました。大学院への進学の道を捨て、起業を志す先輩について名古屋市の隣の長久手町に移り住み、9ヶ月ほど経った頃です(自分の屋号で仕事をしようと決意したのもこの年の夏でした)。あれから9年、名古屋と大阪という場所の違いはあるものの、裸一貫でスタート地点に立っているという、当時とそっくりな状況に居ます。まだ家具もろくに揃っていない殺風景な部屋でキーボードを叩いていると、運命という輪っかをくるりと一周して、また最初の地点にタイムスリップしてきたかのような不思議な錯覚に捕われます。

錯覚と言えば、このひと月余り、ずっと夢を見ているような気分でした。ひょっとしたら自分はもう死んでしまっていて、自分の魂が見える一部の人たちが、自分のことを怖がったり、或は慰めてくれたりしているんじゃないかと、そう思うと妙に合点がいく、そんな妄想に何度も捕われました。泣き虫だけど頑張り屋の長女と陽気な次女の存在が大きな支えでした。彼女たちとは時々しか会えないけれど、まだ父親として成すべきことは残っていると信じてこれからの毎日を大事にしたい、と考えています。

「人生は修行だ、って言う人もいますけど、僕はちょっと違うと思うんですよ。確かにそういうのが必要な側面もありますけれど、沢山のご先祖様たちが何のために辛い時代でも生き抜いてきたのかというと、自分の子孫がいつもにこにこしている世の中を作りたかったからじゃないんですかね。だから、ご先祖様に申し訳が立たない、なんて肩肘はる前に、まずはにこにこと今を生きることが大切なんじゃないか、って思うんです。」
「あなたには神様がついています。少彦名命とおっしゃるそうです。(今回の転居先へは)神様が呼び寄せて下さったのですよ。」

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